フルサスペンションのアドベンチャーバイク
テクノロジー

アンチスクワットとは

アンチスクワットは、スロットル開時にサスペンションを縮めようとする駆動力に対抗する幾何学的特性です。値が低すぎると加速でボビングし、高すぎるとバンプが粗く感じられトラクションが落ちます。エンデューロではサグ付近で95〜110%前後が一つの目安です。

キネマティクスはリンクの瞬間中心とチェーンラインから計算されます。同じトラベルでもリンク配置が違えば、駆動効率とヒットへの応答は別物になります。Öhlins級ユニットでも、リンク曲線が合わなければ性能は発揮されません。

レバレッジレート

プログレッシブレバレッジは、トラベル深部ほどショックが硬くなる特性です。ジャンプのボトムアウトを防ぎつつ、サグ付近の小バンプ感度を保てます。リニアすぎると大きなヒットで突き上げやすく、過度なプログレッションは中間域のサポート不足を招くことがあります。

サスペンションフォークとリンク
サスペンションフォークとリンク

減衰とスプリングの役割分担

キネマティクスが「どれだけ動くか」の骨格なら、スプリングレートとダンピングが「どう動くか」を決めます。エア体積、トークン、コンプレッション/リバウンドの調整は、リンク曲線を前提に最適化する必要があります。

ライディングノート

サグを体重の適正比率に合わせたうえで、まずはリバウンドを整え、次に低速コンプレッションでサポートを足すのが定石です。コースがスロットル区間主体ならアンチスクワット寄りのジオメトリ/チップ設定、ダウンヒル主体ならトラベル活用を優先します。

異音や遊びに気づいたら、ピボットベアリングの摩耗を疑ってください。キネマティクスは摩耗で設計値からずれ、ボビングやステアの曖昧さとして現れます。

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